令和6年度のはじまりはじまり

 春の訪れと共に、始業式の日がやって参りました。
 その日、21名の生徒たちは、冬の長い眠りから目覚めたかのように、元気いっぱいに登校してきました。
 教室には、再会を喜ぶ声が満ち、新しい学期の始まりに胸を躍らせておりました。
 先生たちは、生徒たちの無事な姿を見て、ほっと胸を撫で下ろしました。
 まるで、遠い旅から帰ってきた子供たちを迎える親のように。

  

 やがて、桜の花が満開になる頃、入学式の日が訪れました。
 この日、18名の新たな生徒たちが、苫前商業高校の門をくぐりました。
 彼らの顔には、新しい世界への一歩を踏み出す緊張と、未来への大きな期待が混じり合っておりました。
 式典の間、新入生たちは、時には戸惑いながらも、新しい生活の始まりに勇気を出していました。
 それはまるで、小さな舟が大海原へ漕ぎ出すようなもの。
 未知の海への航海が、今、始まろうとしているのでございます。
 
  

 苫前商業高校の始業式と入学式は、春の訪れと共に、新たな物語の幕開けを告げる大切な儀式。
 生徒たち一人ひとりの心に、希望の種を蒔く日でございました。